2026/09/29 10:49
この前、ドラッグストアで
クレンジングを買ったときのこと。
レジに持っていくと、
大学生くらいの若い男性の店員さんに
聞かれました。
「これって、どこにありました?」
「あそこの棚です」と答えると、
「これ棚に戻しといてって言われたんですけど、
どこかわかんなくて」
「棚の一番上にありましたよ」
ただそれだけのやり取り。
でも「この人、人に頼るのが上手いな」
と印象に残りました。
自分だったら、たぶん聞けない
その店員さんも、
たぶん自分で探したんだと思います。
探したけど見つからない。
そこに、同じ商品を持った人が来た。
だから聞いた。それだけ。
でも、自分が店員だったらたぶんできない。
お客さんに聞くという選択肢が
そもそもなくて、
他の店員さんに聞くか、
自分で見つかるまで探すと思います。
私は、知らない人に話しかけること自体の
ハードルがかなり高い。
特に、何かを聞いたり、
お願いしたりすること。
もうひとつ印象に残ったのが、
店員さんの聞き方でした。
「すみません、この商品を戻す場所がわからなくて、
教えていただいてもいいですか?」
みたいな、店員という立場を
意識した聞き方ではなく、
「これって、どこにありました?」
と、すごく軽い。
店員さんがお客さんにお願いしている
というより、ただ、
わからない人が知っている人に聞いている。
そんな感じに見えました。
自分とは全然違うタイプの人。
こういうふうにできる身軽さが、
ちょっと羨ましい。
なんで私は聞けないんだろう
そこから、「私はなんで聞けないんだろう」
と考えてみました。
最初に出てきたのは、
「迷惑かもしれない」ということ。
知らない人に話しかけたら迷惑かもしれない。
何か聞いたら、手間を取らせるかもしれない。
考えてみると、
それは知らない人に話しかけるときだけでは
ない気がします。
お店で何か要望を伝えるとき。
知っている人でも
何かに誘われたり、頼み事をされたりして、
それを断らないといけないとき。
他人と関わるとき、
私はいろいろ考えすぎる。
その自覚は、以前からありました。
「迷惑をかけたくない」の中にあったもの
私はこれまで、こういうことを全部、
「人に迷惑をかけたくないから」
だと思っていました。
もちろん、それもあります。
知らない人に声をかければ、
その人の手を止めるかもしれない。
お店で要望を伝えれば、
その分の手間をかけることになる。
何かを断れば、相手の希望には応えられない。
だから、できるだけ
相手に負担をかけないようにする。
でも、もう少し考えてみると、
それだけではない気がしました。
知らない人に声をかけるときに
気になるのは、
相手の手を止めること「だけ」じゃない。
「急に話しかけて、迷惑な人だと思われないかな」
「こんなこと言ったら、
面倒な客だと思われないかな」
「断ったら、感じの悪い人だと
思われないかな」
相手の負担を気にしているようで、
その先に、
「自分がどう見られるのか」まで気にしている。
私は「迷惑をかけること」を
避けようとしているだけじゃなく、
「迷惑な人だと思われること」も、
かなり避けようとしていたのかもしれません。
「相手の目に、自分がどう映るのか」
が入っていたんだと思います。
そう考えると、
あの店員さんの身軽さが
なぜあんなに印象に残ったのかも、
少しわかる気がします。
お兄さんが実際に
人の目を気にしない人なのかはわかりません。
ただ、わからないから、知っている人に聞く。
その行動が、自分にはなかなかできない。
「これって、どこにありました?」
たったそれだけの一言から、
自分が他人と関わるとき、思っていた以上に
「相手から自分がどう見えるか」
を気にしていたことに気づきました。

